別紙5付表

 本件J土地の価額の算定根拠
 本件J1土地と本件J2土地は一括で評価することが合理的であると判断されるところ、固定資産税評価額の評定上は評価単位が異なることから、当審判所においてX市の固定資産税評価額の評定方法に基づき1平方メートル当たりの価額を算定し、以下のとおり評価した。
1 本件J土地の1平方メートル当たりの価額
本件J土地 1路線価
(円)
2路線等補正 3その他補正 4時点修正率 5単価
(円)
a不整形 bその他
J1及びJ2 94,700 0.96 0.82 0.98 0.892 64,874
J3 94,700 1.00 0.96 0.892 81,093
J4 94,700 0.97 0.88 0.38 0.892 27,039

(注1) 5欄の単価は1×2×3の積(1円未満切捨て)に4を乗じて算定した。
 なお、3a×bの積で小数点以下2位未満は切り捨てている。

(注2) 本件J1土地及び本件J2土地の各補正率の根拠
(1) 本件J1土地及び本件J2土地の間口距離は9.5メートル、奥行距離34.1メートル
(2) 2は、奥行距離34.1メートルに対応する奥行価格補正率 0.96
(3) 3のうち
イ aは次の1及び2のうち低い方
1 奥行長大補正率0.96×間口狭小補正率1.00=0.96
2 想定整形の地積634.26平方メートル(間口距離18.6メートル×奥行距離34.1メートル)につきかげ地割合42%
   0.82(かげ地割合42%に基づく不整形補正率)×間口狭小補正率1.00=0.82
bは本件J1土地及び本件J2土地の地積合計367平方メートルに対する画地規模補正率 0.98

(注3) 本件J3土地の各補正率の根拠
(1) 本件J3土地の間口距離は9.5メートル、奥行距離19.4メートル
(2) 2は、奥行距離19.4メートルに対応する奥行価格補正率1.00
(3) 3のうちaは次の1及び2のうち低い方
1 奥行長大補正率0.98×間口狭小補正率1.00=0.98
2 想定整形の地積219.22平方メートル(間口距離11.3メートル×奥行距離19.4メートル)につきかげ地割合15%
  0.96(かげ地割合15%に基づく不整形補正率)×間口狭小補正率1.00=0.96

(注4) 本件J4土地の各補正率の根拠
(1) 道路から本件J4土地までの最短距離は25メートル、最長距離は40.5メートル
(2) 2は、都市計画道路予定地部分が98平方メートル、容積率80%につき、都市施設補正率0.97
(3) 3のうち、
イ a想定整形地の地積271.25平方メートル(間口距離17.5メートル×奥行距離15.5メートル)につきかげ地割合34%
  0.88(かげ地割合34%に基づく不整形補正率)×間口狭小補正率1.00=0.88
ロ bの無道路地総合補正率は以下のとおり算定する。

奥行価格補正率※1   通路開設補正率※2   無道路地補正率    
0.92 × 0.7 × 0.6 0.38
※1 最遠距離40.5メートルに対応する奥行価格補正率
※2 最浅距離が20メートル超30メートル以下に対応する通路開設補正率

(注5) (注2)ないし(注4)の各補正率は、本件固定資産評価取扱要領に定められている補正率である。

2 相続税評価額
イ 本件J1土地及び本件J2土地(合計367平方メートル
1 (1平方メートル当たりの価額)   (相続税評価倍率)   (評価造成費)    
  64,874円 × 1.1 - 4,000円 67,361円
2 本件J1土地及び本件J2土地の価額
  1   (面積)   (本件J1土地及び本件J2土地の価額)
  67,361円 × 367平方メートル 24,721,487円
ロ 本件J3土地
1 (1平方メートル当たりの価額)   (相続税評価倍率)    
  81,093円 × 1.1 89,202円
2 1   (面積)   (借地権)   (本件J3土地の価額)
  89,202円 × 185平方メートル × (1−0.5) 8,251,185円
ハ 本件J4土地
1 (1平方メートル当たりの価額)   (相続税評価倍率)    
  27,039円 × 1.1 29,742円
2 1   (面積)   (借地権)   (本件J4土地の価額)
  29,742円 × 177平方メートル × (1−0.5) 2,632,167円

ニ 本件J土地の価額
イ+ロ+ハ=35,604,839円

トップに戻る