地方支部の特徴と魅力

ペンネーム:波

 私は現在、南国のとある地方支部で勤務していますので、当支部での経験を生かして、地方支部の特徴と魅力を皆さんにお伝えしてみたいと思います。大規模支部のそれと重複する部分もあるかもしれませんが、皆さんのご参考になれば幸いです。

1 支部が一体となって協力してくれる安心感

審判所に勤務している職員は、自身の担当している税目について、深い知識と経験を持っています。しかも、地方支部の場合、職員の数が少ないので、皆同じ部屋で仕事をしています。ですので、ちょっと分からないところを聞きたいな、という時は、事案の直接の担当者でない職員にもすぐに(数歩歩くだけで)質問でき、しかも的確な回答が得られます。まさに支部全体が協力してくれるといった安心感があります。

2 特定任期付職員・法曹出身者が少数である

大規模支部と異なり、地方支部だと任期付審判官が1、2名しかいません(私が勤務する支部では、私1人だけです。)。ちょっと寂しいときもありますが、他支部で勤務している任期付審判官の先輩や同期採用の職員が相談相手になってくれますので、不安はありません。
 また、私の勤務する支部では、法曹出身者も私だけです。常に身が引き締まる思いをしつつも、法曹以外の職員と議論する機会を持つことは、自身のスキルアップにもつながり、良い刺激になっています。

3 出張は宿泊付きになることも

支部から原処分庁に行くまでに、遠い場合は車で片道3時間かかることもありますし、離島にある場合は飛行機で行くことになります。また、審査請求人との面談も、審査請求人の便宜を考えてこちらから出向くことが多いです。そうすると、出張はどうしても宿泊を伴うものにならざるを得ません。大変だと思われるかもしれませんが、初めて行った街で地元の名物を食べるという楽しみもありますので、私の場合は全く苦になっていません(笑)。

4 休日も充実

私の場合、今まで来たことがない地方に赴任しましたので、休日は管内の様々な観光地を巡っています。また、私の勤務する支部は美しい海と風光明媚な山々に囲まれていますので、同僚に釣りやドライブに連れていってもらうこともあります。既に他の方が書いておられるように、審判所はワークライフバランスが充実していますので、休暇もしっかり取ることができ、充実した休日を過ごすことができます。私も少しずつ管内の観光地に詳しくなってきています。

5 地方支部勤務をお勧めします!

というわけで、審判所勤務に興味を持たれた方は、任期付審判官に応募し、地方支部で勤務することを希望されてみてはいかがでしょうか。業務はもちろんのこと、業務外においても、きっと得がたい経験ができることと思います。

○ 本コラムは、すべて本テーマに関する執筆者個人の感想や視点に基づいて書かれたものであることをお断りしておきます。

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