ホーム >> 国税審判官(特定任期付職員)に関する情報 >> 国税審判官(特定任期付職員)のコラム >> 第44回(令和6年11月掲載)
「支部・支所での勤務で感じたこと」
黒住 拓司
私は、国税不服審判所に採用されて1年目は、中国地方にある支所で勤務し、2年目からは関西にある支部で勤務しています。
1年目と2年目で勤務している地域や規模が異なるため、それぞれの勤務地で感じたこと等について記載してみようと思います。
(支所での勤務)
1年目に所属していた支所は、審判所の全支部・支所の中で最少人数である4人で運営しており、職員全員が支所で処理する全ての事件に関与していたため、合議や打合せ等以外にも日々の雑談から事件の話に発展していくこともありました。
支所では職員間の距離が近く、事件に関すること以外にも国税特有の用語の意味等の些細な疑問も聞きやすい環境にあることに加え、都市部と異なり、交通の便が悪い所へ車で出張することも多く、出張の際の車中等で、国税出身の職員から過去の仕事の話などについて色々教えてもらうことができました。
(支部での勤務)
2年目から勤務している支部は大規模な支部であり、国税出身の職員だけでなく任期付の職員も複数人在籍しています。複雑な事件が発生した場合等でも、時には合議体以外の職員からも助言を求めることで、それぞれの専門的な知識や経験を借りて疑問を解決することができます。また、定期的に他の任期付職員と話をする機会があり、事件の進め方等について不安に感じることを相談しやすい環境にあると思います。
(地域ごとの違い等)
事件処理については、法令や審判所のルールに則って進めていくことになりますが、所長等への事件処理の進捗状況の報告の仕方等の細かな点については、支部や支所ごとに特色があるように思います。
取り扱う事件については、小規模な支所でも大規模な支部と同様に複雑な事件が発生することもあり、人数が少ない分、事件に深く関与することもできたと思います。
支部・支所にかかわらず審判所の仕事には魅力的な点が多いと思います。これから審判所での勤務を考えている方においては、是非地方での勤務も視野に入れていただくと良いのではないかと思います。
○ 本コラムは、全てテーマに関する執筆者個人の感想や視点に基づいて書かれたものであることをお断りしておきます。